日にち 9月17日
場所 東大寺二月堂下(法華堂と三昧堂の間)の広場
二月堂十七夜盆踊りは、二月堂での十七夜の法要の後に行われる、季節外れの盆踊り。盆踊りの「踊り納め」ということもあって、各地から踊り手が集まって盛り上がります。
会場は、ふだんは日が暮れると人もまばらになる二月堂下の広場。ここに、盆踊りにつきもののハデなやぐらや、「輪の中心」になる飾りが建って、照明もついてお祭りムードが盛り上がります。二月堂での法要が終わって、6時半から盆踊りスタート。
盆踊りシーズンが遠く過ぎ去った9月ということで、踊りたりなかったような盆踊り好きな人たちが各地から続々集まって、三月堂と法華堂に挟まれた広場は人の渦。歌や音楽は、やぐらの上ですべて生演奏です。一般の飛び入り参加もOKなので、生演奏をバックに踊ってみるのも気持ちよさそうです。
盆踊りのスタイルは、河内音頭と江州音頭。関西では一般的なスタイルでしょうか。特に河内音頭は、関東の人間にとっては新鮮で、ノリがよくてディスコのようです。
毎月17日は観音様の縁日。特に8月17日は「十七夜」といって昔から法要が行われてきました。観音様が本尊の二月堂も、もとからある釣灯籠やちょうちん、それに通路などに並べられた四角い灯籠が一斉に点灯されて、いつになくおしゃれに装います。いつもと違う二月堂の宵の風景を楽しんで、東大寺境内で盆踊りを踊るというのは、なかなかできない貴重な体験ですね。