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奈良団扇

夏のおみやげ・プレゼントにピッタリな奈良名物。奈良らしいおしゃれな模様が入っていて、眺めるだけでも「古都の風」を感じられそうだし、意外と丈夫で実用性もあります。

透かし彫りがおしゃれで上品なうちわ

奈良団扇(ならうちわ)は、きれいに染めた和紙に、正倉院宝物の模様やシカなどを透かし彫りにした、おしゃれで上品なうちわ。奈良県の「伝統的工芸品」に指定されています。上品なので飾りもののようですが、意外と実用的なうちわ。「透かし彫り」してあるわりには、あおぐとけっこう風が来ます。

奈良団扇を作る作業は、和紙を染めるところから始まります。次に模様の型を写して、小刀で上からまっすぐ「突き彫り」。模様が入った和紙を骨に貼って、乾かして、骨が浮かび上がるようにヘラで筋をたてて、余分な部分を落として、フチ取りをして・・・・・・。伝統工芸品はみんなそうですけど、奈良団扇もまた細かい手作業の連続です。それだけに、最低2,100円~と、お値段はちょっと高め。

製造元はたった一軒

奈良団扇を作っているのは、今では三条通の池田含香堂一軒だけ。江戸時代の終わりごろに創業したお店で、透かし彫りの技術を「復興」したのもこのお店だとか。最近建てなおしたらしく、まあたらしいお店で、老舗っぽさがないのがちょっと残念。間口の狭いお店です。

武骨な「ねぎうちわ」がおしゃれな透かし彫り入りへ

奈良のうちわ作りの歴史は、奈良時代にさかのぼります。春日大社の神官「禰宜(ねぎ)」が作った「ねぎうちわ」がはじまりとか。ただ、当時のものは、実用性重視の武骨で丈夫なもので、今のおしゃれなものとは程遠かったようです。安土桃山時代になって、透かし彫りの奈良団扇が登場。明治に入って、池田含香堂の主人が、透かし彫りに使う道具を発見して、技術を復興したそうです。

奈良団扇は、ちょっと高級だけど、奈良らしい模様がおしゃれな工芸品。歴史ある古都の名物らしく、由緒正しさもうれしい感じ。自分へのごほうびや、センスが光るプレゼントによさそうな、気の利いたおみやげといったところでしょうか。

奈良団扇製造販売「池田含香堂」

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