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あられ酒

知る人ぞ知る、奈良名物の「お酒部門」代表。それほど有名な名物でもないですけど、酒造りの歴史も深い奈良らしい、ちょっと気のきいたおみやげになりそうです。

飲んでおいしい・見て楽しい「飲むみりん」

あられ酒は、もち米をのばして「あられ」状に切ったものを、みりんに入れた「飲むみりん」。「あられ」を焼酎につける⇔天日に干す、をくり返したものをみりんに入れて、20日くらい寝かせてあります。みりんだけにけっこう甘いんですけど、ふつうのみりんよりさわやかな味わいで、不思議と後味サッパリ。

その昔はひょうたんに入れて売っていたそうで、今では愛嬌あるひょうたん型のビンに入っています。ちょっとビンを振ると、中のもち米部分が動いて、ビンの中に「あられが降っている」様子を楽しめます。

ならまちの風情ある老舗酒蔵で

作っているのは、「春鹿」ブランドで知られる老舗酒蔵、今西清兵衛商店。落ち着いた町並みが続くならまちの一角に、奈良特有の太い格子と杉玉が目をひくお店があります。近くには十輪院や福智院など、落ち着いた歴史の深い名刹があって、散策の途中で立ち寄るにも便利。お店の風情も名刹にひけを取りません。

歴史が深くて「奈良名物歴」も長い

あられ酒の由来には、2つの説があります。1つは、奈良時代に孝謙天皇が春日大社にお参りしたとき、あられが降ってきてお神酒に浮かんだ、というエピソードからヒントを得た、という説。もう1つは、奈良漬の名付け親・糸屋宗仙が、これも春日大社へお参りした帰り道、あられが降ってきて猿沢池に浮かんでいるのを見て、思いついて作ったという説。どちらも、奈良ゆかりの人や場所が出てきて、ローカル色豊かですね。

江戸時代のころには、貴族や武将を中心にかなり人気があったようです。
炉びらきや雪中庵のあられ酒 蕪村
句を撰ぶみぞれ降る夜のあられ酒 芝角
など、俳句にも詠まれています。奈良名物としての歴史も長い、ということじゃないでしょうか。決してハデな存在ではないですけど、奈良の歴史に深く根付いた、「ツウ好み」な名物といえそうです。

あられ酒製造販売「今西清兵衛商店」

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