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お寺の建物いろいろ

歴史ある大きなお寺にはたくさん建物があって、それぞれ独特な名前がついています。名前と、どんな建物かを知っていると、パンフレットを読むにもイメージを膨らませるにも何かと便利。

金堂(こんどう)

本尊がまつられている、お寺のメインの建物。「本堂」といった方がピンとくる感じですが、奈良時代からあるお寺ではたいてい金堂と呼びます。朝鮮半島の影響のようです。

東大寺では、ご本尊である大仏がまつられている建物は大仏殿とも呼ばれますが、正式には金堂。

興福寺には東金堂という建物がありますが、もともとは中金堂・西金堂と、3つの金堂があったとか。日本最初のお寺・飛鳥寺(法興寺)にも3つ金堂があったようで、それを意識したんじゃないでしょうか。今、メインの建物にあたる中金堂が再建されています。

新薬師寺は奈良時代からあるお寺ですが、本尊がまつられているのは「本堂」。もともとは別の建物だったらしく、こういうふうに後から本堂に変わったような建物の場合は、奈良時代からあるお寺でも「本堂」と呼ぶようです。

講堂

大学の建物みたいな名前ですが、奈良時代からあるお寺にとっては、金堂と並んで大事な建物。文字通り講義をする建物で、お寺が教育機関でもあった時代、お坊さんたちが勉強にはげんだ、それこそ「大学」です。

そんな大事な建物なんですが、どういうわけか残っているお寺は少ないです。奈良公園周辺で残っているお寺はありません。興福寺では、仮金堂が建っているところが講堂の跡地。東大寺も「講堂跡」があって礎石(柱が建っていた石)が残っているだけで、今ではなかなかいい穴場的休憩スポットです。

お寺には、よく五重塔や三重塔があってシンボルになっています。たいてい中には入れないので、眺めるだけになりがちですが、お釈迦様の遺骨「舎利(しゃり)」を納めたストゥーパがもとになっていて、そう考えるととても大事な建物です。

興福寺の五重塔は、言わずと知れた、興福寺のみならず奈良のシンボル。興福寺には、目立たないものの小ぢんまりした三重塔もあります。東大寺には、今は塔はないですが、その昔は東西2つの七重塔があったらしく、跡だけが残っています。

円堂

円形の建物・・・・・・ではなくて、六角形や八角形の建物のこと。奈良市街エリアでは、興福寺の南円堂と北円堂があります。なかなか見ない建物なこともあって、ユニークでおしゃれな印象。どことなく異国風な感じもしますね。

鐘楼

これまたお寺にとってなくてはならない建物ですね。一般人の我々にとっては、除夜の鐘のときにお世話になります。どんなお寺にもたいていありますけど、大きさや形はいろいろ。メジャースポットになっているお寺もあれば、探さないと見つからないようなところもあります。

いちばん有名なのは、やっぱり東大寺。とてつもなく大きな鐘楼で、国宝です。他の建物より大きい、っていうところがすごいですね。吊るされている鐘も巨大で、「奈良太郎」のニックネーム付き。除夜の鐘でも有名です。

興福寺は逆にとてもさりげなく、大きさも平凡なら場所も分かりにくいです。南円堂の左手に隠れるようにひっそりとあります。ただ、夕やみ迫る猿沢池にその甲高い音が響くのは、なかなか風情ある音風景です。

経蔵

その名のとおり、お経をしまってある建物。小さな建物だし、見どころではない場合が多いので、あることすら気がつかないことがほとんどですが、お寺の主要な建物の1つとされているようです。

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