春日若宮神社を周辺マップ・アクセスガイド付きでご紹介。
春日若宮神社は、有名な「春日若宮おん祭り」の神社。春日大社境内の奥のほう、森に囲まれたこぢんまりとした神社ですが、貴重な建物や縁結びの神様もあって興味深いスポット。
春日大社のりっぱな門の前から参道を奥へ進むと、古い石灯籠がビッシリ並んでいて、その先に春日若宮神社があります。春日若宮神社のポイントは、まず建物。本殿(重要文化財)は春日大社の本殿と同じ春日造(かすがづくり)。春日大社では拝観料を払わないと見られませんけど、ここでは無料で、しかもけっこう間近で眺められます。
拝殿手前にある建物にも注目。お祭りのときに神楽を奉納する建物で、これも重要文化財です。平安貴族のお屋敷のスタイル「寝殿造(しんでんづくり)」風で、雅やかな雰囲気。
敷地内には、「夫婦大国社」という建物もあります。縁結びの神様・だいこく様がまつられていますが、このだいこく様には奥さんがいるそうで、日本で唯一、夫婦でまつられているとか。縁結びのパワーもより強そうですね。
「若宮神社」というのは、けっこうほうぼうにあるようですが、「メインの神様の『子神様』をまつる神社」という意味。日本の神様には奥さんがいたり子供がいたりしておもしろいですが、本社でまつられている神様の子供にあたる神様が、境内の「若宮神社」にまつられています。
春日若宮神社は春日大社境内のはじのほうにあって、「ついで」にあるような神社ですけど、ここの「春日若宮おん祭り」は、奈良でも最大のお祭りのひとつ。昔の装束を着た人たちのパレードをはじめ、いろいろなイベントが目白押し。もちろん厳かな神事もあります。境内の小さな神社のお祭りが、本社のお祭りよりずっと盛大というのは、なんかおもしろいですね。